「黄色」とイメージしただけで、どのような事が浮かびますか?また、どのような気分になりますか?私は、とにかく「活動的」というイメージや「元気が出る」という気分になるのです。その為、少し元気がないなーと感じる時は、進んで、「黄色」の花を飾ったり、もっと「元気」になりたい時は、「黄色」の洋服を着たりします。やはり、色って大事ですよね。
今回は、「黄色の薔薇」についてです。花言葉と一緒に「黄色」についても記事にしています。日々の生活で何か取り入れられそうなものがあったら使っていただくとうれしいです。
黄色い薔薇の歴史と品種
現在、良く見かける黄色い薔薇というのは、最初から存在していたわけでなく、長い間に少しづつ人の手によって努力されて作られたものだったのです。その歴史を薔薇の品種と共にお伝えします。
現在の黄色の薔薇の基となった薔薇は、オーストリアン・ブライアー・ローズと言われている薔薇です。
「オーストリアン・ブライアン・ローズ」
オーストリアン・ブライアン・ローズは、原産地は黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈の山麓です。花は濃黄色で、花径5-7㎝、花弁数5枚というのが特徴です。黄色のモダンローズの品種改良で重要な役割を果たしました。
オーストリアン・ブライアン・ローズの変種として、オレンジと黄色の薔薇をオーストリアン・カッパー・ローズと呼びます。
「オーストリアン・カッパー・ローズ」
花弁は、やはり5枚で乾燥期の香りは臭いほど強いです。1542年にヨーロッパに伝わり、オーストリアから入ったと言われています。
この種の中で、ハイブリッド・ティー種を生み出す為に黄色の交配親となったのは、1837年頃ペルシャからヨーロッパに伝わったロサ・フェティダ・ペルシアーナです。歴史上重要な品種です。
「ロサ・フェティダ・ペルシアーナ」
フランスの育種家ペルネ-デュシェによって、ロサ・フェティダ・ペルシアーナから黄色い花色が導入されることになり1900年、最初の品種「ソレイユ・ドール(黄金の太陽)」が誕生しました。現在栽培されている黄色系品種は、すべてこの品種までさかのぼることになります。「ソレイユ・ドール」を生み出した彼の功績の偉大さを知ることができます。
「ソレイユ・ドール」
このソレイユ・ドールを元に更に交配を続けて、初の四季咲き黄色の品種「スブニール ド クロージュペルネ」を完成させました。これをきっかけに、黄色の四季咲き品種が世に出回っていくことになります。ひたすら長い月日をかけて交配を続けて、生み出された黄色い薔薇だったのですね。
「スプニールドクロージュペルネ」
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黄色い薔薇の花言葉
黄色の存在感ってとても大きいと感じませんか?その存在感があるからこそ、工事現場や踏切、黄信号など安全を喚起するサインとしてよく使われているんですね。一方、古代文明ではそれぞれの文化圏によって使い方が異なっていたようです。
インドのヒンズー教では、生命や真実とを表す高貴な色、仏教においても僧侶たちの法衣の色は黄色として使われていました。中国でも、皇帝の色は黄色とされていました。しかしキリスト教では、イエスを裏切った弟子・ユダが最後の晩餐の日に着ていた服の色とされ、嫉妬、裏切り、軽蔑、嫌悪のイメージが黄色に重ねられました。この為、中世ヨーロッパでは、異端者は黄色の衣服を着せられたと言われています。ナチス・ドイツの時代には、黄色の星がユダヤ人迫害のシンボルでした。
このように、文化圏によって黄色のイメージが大きく違う為、黄色い薔薇の花言葉の意味にも複雑さな印象が感じられます。
黄色の薔薇の花言葉は、
「薄れゆく愛」「嫉妬」「献身」「さわやか」「友情」です。
どうですか?花言葉の中にも、良い印象のものもあれば、キリスト教の意味を感じさせるような言葉もあります。もし、黄色の薔薇をどなたかにプレゼントする時は、自分の言葉も十分に添えて差し上げた方が喜ばれることでしょう。これは、黄色の薔薇に限らずですけどね。やはり、いただく方の言葉が一番の喜びになると思います。
薔薇以外の黄色い花
あなたは、薔薇以外に黄色の花で気になる花はありますか?冒頭から私は、黄色はとっても元気になれると伝えていますが、少し考えただけでも、元気がもらえる花が黄色にはいっぱいあるんです。その中でも一番パワーがあって元気になれる花は、やはり「ひまわり」ではないでしょうか?あの、気持ちよい程に、スラっと伸びて咲く姿は、思わず「おはよー」とか「今日もありがとー」とか声をかけたくなるほどのエネルギーです。
ひまわりの花言葉は、「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」です。
そして、ひまわりに良く似ているのが「ガーベラ」です。こちらもとっても元気がもらえる花の一つだと思います。
ガーベラの全体の花言葉は、「希望」「常に前進」です。黄色のガーベラとしての花言葉は、「究極の美」「親しみやすい」です。
黄色い花の中で一番香りが好きな花は、「フリージア」です。ライン状に咲く「フリージア」の花姿は、とても可愛らしく感じ、優しいく元気付けてくれそうな気がします。
フリージアの全体の花言葉は、「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」です。黄色のフリージアは、「無邪気」です。
もっと優しさを求めたい時には「オンシジウム」の花がうれしいです。やはりライン状に咲く小さな花姿が本当に可憐で、しかし黄色なので何か力強さを感じることができます。
オンシジウムの花言葉は、「可憐」「一緒に踊って」です。
元気はあるけど、ちょっと自分に遊び心を与えたい時とかそんな時は、「クラスペディア」はいかがですか?花言葉は「永遠の幸福、心の扉をたたく」です。まんまるの可愛らしい花なので、見つめているだけで、気持ちがポップになってくる花です。私だけかもしれせんね。
そして秋に見かける「カンガルーポー」もまた、遊び心をくすぐります。カンガルーの前脚に似ていることから「カンガルーポー」という花の名前が付けられた様ですが、この花も見つめているだけで、ポップな気持ちと共に「何かに挑戦したい・・・」という気持ちにさせてくれる花です。カンガルーの脚だけに走りたくなるのでしょうか・・・・?これも私だけかもしれませんね。
カンガルーポーの花言葉は、「不思議」「驚き」「分別」「こっちへ来て」です。花言葉も楽しい言葉が並んでいますね。
でも、こうして自分の感覚ってとても大事だと思います。何かを見て、「感じる」「行動したくなる」そんな自分に気が付いたら素直にそうすればきっと良いことが生まれます。花にはエネルギーがあると勝手に信じている私ですが、常に助けられてきたのは本当のことです。参考にしていただけたら嬉しいです。
黄色の意味と役立て方
私にとっての黄色は、好きな色の一つで、とても元気を与えてくれる色なのです。訪問して下さったあなたは・・・?あなたにとっての黄色はどのような色なのでしょう?あなたの周りに黄色はありますか?どこで黄色は見かけますか?
街中で黄色を見かける時というのは、やはり注意や安全を促す工事現場や踏切などの場面で良く使われていると思います。黄色は存在感のある色なので、また昼夜問わず良く見える色なので、使われることが多いのでしょう。
最近、なんとなく黄色が気になってしまう・・・・という方は、自分の中の注意する点・・・・考えてみてはいかがでしょうか?自分の中で、以前から興味がアリながら見過ごしてきた部分、行動したいと思いながら、自分のことは後回しにしてきたこと・・・・・・もし、思い当たることがあれば黄色い花を飾って元気をもらいましょう!そしてその後は、行動するのみです。きっと自分の中で何かもやもやしていたものがあったならスッキリすると思います。花にはエネルギーがあると信じているので、きっと良いことが生まれると思います。